仕事と心のDiary

デトックスのための文章

「ありがとう」は働く醍醐味

環境が定まらず点々と移動を繰り返してきた私の仕事人生だが、「仕事」と聞いて一番思い出すのは人との出会いだ。

 

仕事選びは難しい。生きていくためにはお金が要るから人は働くけれど、きっと大切なことはそれだけじゃないのだ。

 

仕事をしていれば、自分がその場所を選ばなければ決して関わらない人達との出会いがある。そこで「この先輩みたいになりたい!」とか、「こんなことまで教えてくれて嬉しい」「なぜこの人はこんなことを言ってくるんだろう」「分かってくれないんだろう」など、色々なことを感じる。

 

働く醍醐味は、世の中には本当に色々な人がいるのだと知り、教訓を得て自分の血肉にしていくことだ。給料をもらうだけではなく、人と関わることで揉まれ、悩み、磨かれる。そこから私達は、自分自身のことも知っていく。

 

「お局様から今日も嫌なことを言われてへし折れた…。」「猛烈に忙しい時に上司に分かってもらえなかった」などの感情は、働く人の多くが経験する。人生には目覚めたくない朝が来ることを身をもって知ったり、「自分はその人のようにはならない」と心の中で決意しながらも表面的には笑顔でいる、という技も身につけたりする。反面教師から学ぶというやつだ。

 

一方、職場には良い同僚や先輩というのも不思議と必ず存在するもので、仕事で失敗をしてつらい夜に飲みに連れ出してくれたり、休憩にくだらない話で少し笑い合っただけで、心がほろっと軽くなったりする。人知れずデスクで泣きそうになった時、お菓子を差し出されたらもっと泣きたくなった。メールの返信に「いつもありがとう」と書かれていて、自分がその場所にいる意味を知った。そんな出会いも宝物。

 

働くのは給料のため。でも、それだけでは味気ない。仕事選びは難しいが、選んだ環境では必ず新しい人との関係が始まり、そこで自分はまたひとつ大きくなっていく。どんなことも、全部学びにしちゃえばいい。学んだら、また次の場所へ。

 

今の時代、環境を変えることはそのぐらい軽やかだと素敵だ。次の場所では、落ち込んでいる同僚がいたら自分からお菓子をあげよう。「ありがとう」とメールしよう。働く年数が増えるにつれてそう思える自分になっていたとしたら、それは出会いの数々によって自分が磨かれた証拠。

 

#しごとの思い出

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