仕事と心のDiary

デトックスのための文章

自分の敵はいつも自分だ

今日は、いつか来るオンライン面談などに備えて部屋を整理した。デスクと椅子の算段をしただけで、気持ちが少しだけすっきりした。

 

それにしても、月曜の憂鬱って、働いていてもいなくても心のどこかにあるものなんだな。

 

求人も見てはいるんだけど、働くことが、いまだに怖く感じてしまう。今の情勢はよくわかっているつもりだし、そろそろとは思うんだけど、なかなか気持ちがついていかない。

 

とにかく、書類を揃えたり、面談に備えたり、まず目の前のことから一つずつだなって思う。

 

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この記事でも触れたことがあったのですが、

 

wasuresasete.hatenablog.com

 

色んな業界の方が20分間でスピーチをしている『KUDEN』という動画があって、気になることをノートに取ったりしながら、たまに見ています。

 

どの動画も20分程度で、堅苦しい話は特になく、分かりやすいシンプルな言葉で語られているものが多い気がします。

 

その中で、仕事はあまり関係ないけれど最近印象に残ったのが、西川史子さんのお話です。

 

youtu.be

  

「人からこう見られたい」という、いわば「虚勢」でずっと生きてきていたという彼女が、離婚をきっかけに心身のバランスを失い、自分に合った生き方を選択していくまでのことを話されています。

 

感じるものがあって、もう10回近くはこの動画を観ていると思います。こんなにリピート再生することになるとは、思ってもいなかったけど。

  

「生い立ちを含め、自分はとても恵まれていた」と西川さん自身仰っているように、この動画で「恵まれた人が少し痛い目を見ただけ」と感じる人もいると思うのですが、私はそうは思わなくて。むしろ、多くのものを手にして生きてきた人が、そこで身につけたプライドを捨てるというのはどれだけ苦しいことだったかと、想像してしまいました。

 

西川先生って、「あなたは医者になる」と親に決められたレールではあったものの、受験をすれば一発合格、ミスコンに出ればチヤホヤされてTVに進出と、若い頃は特に周りの羨望の的だったと思います。

 

そんな風に自分の価値を信じて疑わずに生きてきた彼女が、たった一人、愛する旦那さんとの小さな喧嘩につまづき、ほころびを広げていきます。

 

承認欲求の中で生きると、やっぱり人から褒められたり羨ましがられたりすることが何よりの幸せになりがちだし、「こうすれば周りから認められる」というコツもだいぶ自分の中に蓄積され、その中でプライドも育っていくと思います。

 

圧倒的な自信(過信…?)を持っていると、それが通用しない状況や失敗に直面した時、受け入れることがより難しくなるというか。

 

なんなら、それまで自分が正だと信じてきたことを全部崩すことになるのが「変化する」ということで、そこには勇気が必要です。

 

周りにどう思われるかを気にしない勇気。自分の選択に責任をもつ勇気。

 

周りからの評価を生きがいにしてきた人が、それを捨てるというのは本当に苦しいことだと思う。

 

「恵まれすぎている」とか「失敗をしたことがない」というのは、ある意味怖いことなのかもしれません。

 

挫折って誰の元にも訪れるけど、人から称賛されて生きてきた人ほど、挫折を受け入れるハードルが上がるのだろうと感じました。

 

西川先生が、「人からこう見られたいとか、こうあるべきと考えることはくだらないな」「シンプルに、自分の一日を丁寧に過ごそう」という答えに行きつくまで、20分では語りつくせないような葛藤があったのだろうと感じさせられます。

 

誰にとっても、自分の敵はいつも自分。そんなことが伝わってきました。