仕事と心のDiary

デトックスのための文章

常識の枠を外したことのある人が見ている景色が知りたい

「怖いと思ってることをあえてやる」というのが、今までは信じられませんでした。でも、なぜだか自分が自然と惹かれる人に「怖いと思っていることをやってみた」という人が多かったので、それも学びなのかなと思いながら今に至ります。

 

本当に色んな心理カウンセラーの方が活躍されていますが、確か最初に心屋さんの本を読んだのは25歳頃だったと思います。人間関係についての本で、会社の先輩との関係に悩み始めていたことがきっかけでした。あと、心屋さんの顔が好みだったから。

 

でも当時は、本に書かれている言葉が自分の痛い所をついてくるので、消化しきれなくなって本から離れた記憶があります。

 

心屋仁之助のあなたは「このため」に生まれてきた!: 「なりたい自分」になってもいい! (王様文庫)

 

でもまた心屋さんのこの本を試し読みし、実際に読んでみようと購入。「”どうせ〇〇だから…”の”〇〇”に、ポジティブな言葉を入れちゃえ」という発想が楽しく、結論を言うとこの他にも惹かれる本があって3冊ほど読みました。

 

書籍には関係ないのですが、以前の勤め先に心屋さんと性格(だと私が捉えているポイント)のよく似た上司がいました。話すことは的を得ていて正しいんだけど、図星というか触れられたくない核心の部分が多いので、話していて辛い。マイルドな笑顔でナイフを一刺し、とでもいうのでしょうか。

 

笑顔でナイフといえば、今年の2月頃まで放映されていたTBS『ダブルベッド』に出演されていた武田航平さんにも、同じ匂いを感じたことがあります。美しい笑顔で相手の急所を突き、無邪気な相手が泣き出すという。

 

www.tbs.co.jp

 

多分、共通しているのは「悪気があるわけではなく、逆に相手のことを思うゆえの直球である」所で、合う人と合わない人が分かれる「諸刃の剣」な性格という感じがします。失礼を承知で言えば、皆さん「魔王」っぽいのです。(超勝手なイメージですが)

 

本の話に戻ると、心屋さんの本には心理学用語が出てこず、基本的にそれがたとえ話に置き換えられているので文章として入ってきやすいです。(その反面、考え方がうまく転換できていないと「ん?なんでこうなったの?」と感じる場面もあります。)

 

彼のカウンセリングの核になっている「損してもいい」という考え方は、実際に自分の考え方を変えてくれるものでした。

 

「残り物には福がある」という発想に似ているのかもしれません。損したくないから、たくさん選べる段階から素早く吟味して確実な見通しを立てながら選びます。でも、特に執着なく拾った残り物の方が意外とよかったって経験、結構多いのではと思います。

 

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そして、「怖いことをあえてやる」というのは、

 

❣今まで自分がこだわってきたけど、なぜかうまくいかなかったこと

❣頑張っても、空回りしてきたこと

❣今までの自分なら絶対にこうしていた、ということ

 

こういうのを試しにやめてみるということなんですね。今までの行動の裏に実はあった自己否定や罪悪感を、これから先も本当に持ち続けたいのか疑ってみる。

 

「これをしないと申し訳ないから」「これをしないと自分の価値がなくなる気がするから」という怖れから取っていた行動を、1週間、3日でもいいからまず止めてみる。

 

どんな「~べき」「~が怖い」が今まで自分を縛ってきて、それならこれから先の未来はどういう考え方をしていきたいのか。

 

魔王とかって色々と申し訳なかったけど、まずはそこからなのかもしれません。