仕事と心のDiary

デトックスのための文章

自分なんていつも、どこかに行ってしまう。

最近暖かくなってきたので、お風呂上りの冷え対策もそこまでではなくなってきました。昔から、入浴剤は季節問わず何かしら使ってしまう方です。バスソルトなど色々あるけど、ドラッグストアで買えるものだとバスクリン<バスロマン<バブ、という順位が自分の中で定番になりつつあります。

 

バブにもcoolシリーズや森の香りシリーズなど色々ありますが、一日しんどかった日に必ず使う香りがあります。この『The Aroma Luxury Feeling』というシリーズの中に入っている、「プレシャスバニラ」という香りです。

 

市販のバニラ系の香りというと、何となく安っぽい(ハワイアン系の)香りが多い気がするのですが、このバニラはそこまで甘すぎず、お湯は淡いピスタチオ色になります。せっかくこの入浴剤を入れたのに脳内は嫌なことばかり反芻していて、自己嫌悪に陥った夜もありました。なんせ12錠の中に3錠しか入っていないので貴重なお品。バニラ以外の香りもバニラに負けず、香りも(少し強めだけど)素敵、お湯の色がとにかく美しい。

 

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いま派遣社員をしていますが、先週12時間も働いてしまったのと、リーダーシップを求められたり大勢の前で発言したり、また残業も多いので、「正直きついな。こういう予定ではなかったんだけど」と思うことも多く、派遣会社の担当の方にまず残業のことを相談。だって結局、退院した母の代わりに終業後買い物に行くこともできなければ、料理を手伝ったりも出来ていない。仕事にこんなに拘束されるなんて、というのがやっぱり自分の中でフラストレーションになっていました。

 

「周りに歩調を合わせなければ」と思う反面、「そもそも私が派遣という働き方を選んだのはなぜだったんだっけ?」と自分に聞いてみると、働くことを少しセーブした生活がしたいからだったのでは? という所に辿り着きます。いつまた病院に運ばれるか、手術になるか分からない親と過ごす時間を今は大切にしたい。それなのに、残業やチームワークの疲れをつい聞かせたり、逆に頼ったりしている自分は一体何なんだろうと、いつかこのことを後悔しないだろうかと考える日も多く、それが積み重なっての今なのだと思います。

 

こういうぐちゃっとした思いや、分からないことを瞬時に言語化して口頭で人に伝えるというのが元々得意ではないこともあって、周りの人にそれを伝えることにも苦心しています。「ここまで言ってしまっていいんだろうか」「こんなこと言ったらどう思われるだろうか」と。私の頭の中はいま、親のことと、職場の人達のこと。好きな入浴剤を入れても、頭の中に「自分自身」は存在していないのです。そう、私は人といる時、いつもこうなってしまう。自分なんて、どこかに行ってしまうのです。

 

お湯の色や香りを楽しめる自分でいるためには、諦めなければいけないこともある。「勉強会」とか「リーダーシップ」、「コミュニケーション」、こういうのはもう苦痛で仕方がない。頑張っても、疲れだけが残ります。罰当たりかもしれないけど、周りの人と同じようにタフに働ける体質じゃないんだということを再実感する日々です。