仕事と心のDiary

デトックスのための文章

お互いに自由だった、彼女との時間。

LINEをもらって、でもその人とのやり取りに少しだけ違和感を感じるようになってしまっていて、急ぎじゃないし後でもいいかな、としていたら時間が経って、さすがにそろそろ返さなければ、と一日後ぐらいに返信し、その直後に返信をもらった時に、少し気詰まりに感じてしまったのだった。返してくれるのは、いいことなのに。

 

平気で一日に一ラリーだけ、もしくはどちらかが何日か無駄に寝かせたりもしながら、もはや文通レベルなのに、それでも違和感のない間柄というのもあったりして、SNSのメリットは正直全然享受していないけど、それでもそういう存在がいてくれることは、きっととてもありがたいことだ。

 

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昔、職場で知らないうちに仲良くなっていた後輩の女の子がいた。きっかけは忘れてしまったけど、いつの間にか話すようになり、いつの間にかたまに一緒にお昼ご飯を食べる仲になっていた。そのお昼の誘い方も、「なんか久しぶりに話したいなと思って」「今日あった話聞いて」とかじゃなく、「今日お肉食べたいんだけど、Kasumiさん、お肉の気分じゃない?もしお肉じゃなかったら、別の日に誘うわ」という会話。

 

私はその子の、自由さがとても好きだった。色んな所に一緒に食べに行って、でもその日がそれを食べる気分でなければ、本当にパスしたりもした。そして私も、食べたいものがある時はいつもその子を誘った。「今日唐揚げ定食食べたいんだけど、唐揚げの気分だったら一緒に行こう」という感じで。「唐揚げか……。タイ料理じゃだめ?」という答えが返ってきたり、今日はそれぞれ食べたいもの食べよう、という結論になった日もあった。そして私と彼女は、約束をしていない日に社食で一緒になっても、無理に隣に座るようなこともなかった。

 

相手ありきではなく、食べたいものありき。彼女とのランチタイムでは、仕事の話をした記憶もあまりなかった。でも、それでいい。その時間は私にとって束の間の、自分自身を思い出す時間でもあった。

 

ふと、LINEで誰かと話す時、彼女のことを思い出す。そういう自由を出せる相手がいるって、きっととてもありがたくて、貴重なことだ。