仕事と心のDiary

デトックスのための文章

ひとりの読書時間。阿佐ヶ谷姉妹と共に。

今日は本屋へ行って、本を三冊買い、カフェに寄って読みました。

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『そして、バトンは渡された』は今年秋に映画化する小説で、”苗字が何度も変わっているけど幸せだ”という感じの冒頭から面白そう。瀬尾まいこさんの小説は初めて。『乳と卵』は、2008年の芥川賞受賞作。これも一ページ目が素朴な疑問から始まっていて、不思議な感じだったので買うことにした。

 

あと、阿佐ヶ谷姉妹のエッセイ。阿佐ヶ谷姉妹、好きかも。今日初めて彼女達の面白さに気づいてしまった。二人で暮らすアパートの話で、ワンルームでお互いの寝る向きをどうするか問題とか、意地でも台ふきんを触らないお姉さんの話とか、基本しょうもないんだけどそれがとても癖になる。みほさんの小説もすごく良かった。

 

しかも、「ん?なんか表紙のカバー、丈が足りてなくないか?」と気づき、はがしてみたら今度は違う表紙が出てきた。阿佐ヶ谷姉妹、色々と凄い。

 

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他には小川糸さんの『ライオンのおやつ』と、村上春樹の『女のいない男たち』も気になったんだけど、『ライオンのおやつ』は次回に。『女のいない男たち』は短編集で、その中の『ドライブ・マイ・カー』の映画化もあって読んでみようかなと思ったんだけど、本を開いたら前書きがとても長くて、そしてパラパラめくった所にまた女との付き合いがどこまで行ったかを男同士で話す描写があり、わ……村上春樹、と感じて、やめてしまいました。(笑)

 

村上春樹石田衣良の小説に出てくる女性って、男性の理想を丸ごと詰め込んだような感じなんだけど、でもこんな女性いるかなとどうしても考えてしまって、どこか気持ちが萎えてしまう。ついていけないままに、作り上げられたヒロインが主人公と織りなすファンタジー村上春樹ってそもそもファンタジーなのか。羊とかファンタジーだもんな……。

 

今日見つけた中では『木曜日にはココアを』という短編集も気になるので、今度最後まで読みたいです。

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わたしたちは、知らないうちに誰かを救っている――。
川沿いを散歩する、卵焼きを作る、ココアを頼む、ネイルを落とし忘れる……。
わたしたちが起こしたなにげない出来事が繋がっていき、最後はひとりの命を救う。
小さな喫茶店「マーブル・カフェ」の一杯のココアから始まる12編の連作短編集。